事例|赤字店舗から引き継いだジムを黒字化し6年間続く

赤字店舗から、ジム経営に入った経緯
もともとマーケティング会社を経営していて、「集客できない」「売上が赤字」という店舗の支援からジムに関わりました。
関わって約1ヶ月後、前オーナーが「もう店を閉める」という判断をし、その流れでそのままジムを引き取ることになります。
ジム経営は完全に未経験。
正直、「ジムってどうやって集客しようかな?」という状態からのスタートでした。
しかも条件はかなり厳しい。
・駅から徒歩15分以上
・空中階
・人通りのない住宅地
・ビル前に看板も出せない
立地だけを見ると、普通に考えれば詰んでいる条件です。
そこで実際に起きたこと
結果から言うと、
・2ヶ月目:収支トントン
・3ヶ月目:過去最高売上で黒字化
やったことは、派手な裏技ではありません。
マーケティングの基本を、ひとつずつチェックし、修正し、調整する。
その地味な作業を、ひたすら回しました。
ただし、早く当たりを出さないと家賃・人件費・固定費で赤字が積み上がる。
いわば、赤字の罰ゲーム付き。
悠長なことは言っていられませんでした。
最初にやったこと
① 数字と現場の把握
まずやったのは、徹底した現状把握です。
・過去3年分のPLを確認(メモレベルでも可)
・売上の上下・ピーク時期を把握
・現場スタッフへのヒアリング
その時期に何をしていたか、どんなお客様が来ていたか、過去の感覚値・手応え
「なんとなく赤字」状態から、状況を言語化するところから始めました。
② まずは広告だけを変えて反応を見る
次に、大きく変えず、今のままで広告だけを変更。
・反応率
・問い合わせ内容
・反応が出る・出ないポイント
これを見て、「ズレている場所」を把握します。
>>参考記事:プロモーションの目的は2つ!認知とコンバージョン
③ サービス・価格・HPをまとめて修正
その結果をもとに、
・サービス内容を変更
・価格を変更
・ホームページを新規制作(https://inote.co.jp/homepage-shukyaku/)
美容系マーケティングを10年以上やってきたので、その知見・世界観をジムにも反映しました。
④ 集客チャネルの再構築
・広告を再開
・当たり訴求を特定
・SEO・MEOをコツコツ積み上げ
・効果が見込める施策だけ残す
結果、最初の2ヶ月でマーケティング4Pのうち「プレイス以外」をすべて変更。
これで、まずは黒字化。
参考記事:4P分析とは?マーケティングの4Pを解説
次にやったこと
黒字化した後、次に手をつけたのはオペレーションの改善とサービス品質の向上です。
目的は、新規売上ではなく継続売上が積み上がる構造を作ること。
実施した内容
・接客
・接遇
・コミュニケーション
・セールス
・ビジネスハウツーの共有
定期的に現場ミーティングを行い、自分の頭の中をそのまま共有し、現場に落とし込みました。
さらに、自分自身が「客」としてサービスを受ける。
単発ではなく、実際のお客様と同じ来店ペースで体験。
そこで感じた違和感や気づきをすべてフィードバックし、
・オペレーション調整
・サービス内容の変更・追加
を繰り返しました。
参考:継続率の改善サポート
振り返って思うこと
一つのジムを集客・安定させるには、やるべきことは本当に多い。
振り返ると、引き取った当初と比べて「別のサービスでは?」と思うくらい、中身は変わっています。
当時は、ジム経営ゼロからだったので工数も試行錯誤も膨大でした。
ただ、その過程で一通りのハウツーが整理され、再現可能な型になりました。
今では、新店舗や赤字店舗でも、もっとミニマムに、同じ改善を再現できます。
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