起業は好きな事を仕事にする事が良いのか?そもそも好きな事が見つからない時の考え方。

起業は好きな事を仕事にする事が良いのか?そもそも好きな事が見つからない時の考え方。

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■好きな事を仕事にするはいいのか?


 

「好きな事を仕事にする」というコトバの響きはよい。

しかし、誰にでも安易に使うと危険なコトバだとも思う。

 

なぜ、そう思うのか?
「 好き 」 という言葉の捉え方が、曖昧すぎて正しい方向を示せていないからで。曖昧なコトバは、迷いを産む無責任な言葉となる。

 

まず、対象者によって変わると思う。サラリーマンの転職相談に対して 「 好きな職種をした方がいいよ!」 と言う場合と、起業相談に対して 「 好きな事で起業した方がいいよ!」 という場合では全く意味が違ってくる。これが「 好きなことを仕事にする 」 という 1つのコトバに混在して、煽られている様に思う。

 

例えば、特に好きな事はないけれど、単純に商売が好きという起業希望者がこの言葉をみるとどう思うだろうか?恐らく自分が 「 好きな事 」 ってなんだろ?ないな?見つけないと!という思考になる人もいる。すると思考が複雑になり足が止まる事もある。

この人の場合は、商売を通して喜ばれる事がしたいだけなので、好きな事は商売であって、職種や業界やスキルなどはどれでも良い。この人に 「 好きな事でした方がよい!何が好き?」 「 お金儲けでなく好きな事は? 」 などと聞くのは混乱するだけで大迷惑であると思う。

また、サラリーマンの転職相談にしても、好きな事がない、わからないという人も多い。それは、無ければなくても良いのではと思う。それを次に考えてみようと思います。

 

 ■好きな事の見つけ方


 

そもそも論ですが、そこまで 「 好きな事 」 が明確でない人の方が多いのではないでしょうか?ここで「 好きな事 」とは何?というものを整理してみる。まず以下のようなパターンがある。

  1. 好きな事が、業界であるパターン
  2. 好きな事が、職種であるパターン
  3. 好きな事が、目標であるパターン
  4. 好きな事は、趣味でよいパターン
  5. 好きな事が、上記にはないパターン
 

. と . は一般的に「 好きな事を仕事にする 」で言われている事が多いケース。これが明確な場合は、それでよいと思う。但し、これで成功するとかしないとかは関係がない。まして、この明確化を押し付ける事はナンセンスであり、それ探しに迷う事も無駄。無いものはない。無くても良いのです。

 

次に . であるが、個人的にはこれが最も大事だと考えています。これには様々あるので主な事に、分解したいと思います。

 3.「好きな事が、目標であるパターン」の分解例
  • A ) 単純に金を稼ぎたい
  • B ) 人に喜ばれる事をしたい
  • C ) 有名になりたい
  • D ) 社会に大きなインパクト与えたい
  • E ) 好きな事で稼ぎたい
 

などがあると思う。これはどれでも良いと思う。その人の仕事への考え方なのでどれが正解などはない。

そして、. と . のパターンは無理に好きな事で、やらなくてよいと思う。特に 5. の場合は無理に探さずに、趣味や仕事の経験や、本を読むなりで、やりたくなればやればよい。そのために経験や知識をつけることは必要と思う。

 

ここで話を戻すと、この 「 目標 」 を分解した中にあえて E ) 「 好きな事で稼ぎたい 」 を入れましたが、俗にいう 「 好きな事を仕事にする 」 は、目標選択肢の一つにすぎないと言う事。問題なのは、この 「 目標 」 を無視もしくは否定して 「 好きな事 」 をスタートとしてしまう事である。その「 好きな事 」は . のように趣味にしておいて、その為に稼ぐというほうが幸せなケースも多い。

  1. 好きな事が、業界であるパターン   ⇒ そのまま目指す。
  2. 好きな事が、職種であるパターン  ⇒ そのまま目指す。
  3. 好きな事が、目標であるパターン  ⇒ 内容を分解して明確にする。
  4. 好きな事は、趣味でよいパターン  ⇒ 趣味のままでよいかも考えてみる。
  5. 好きな事が、上記にはないパターン ⇒ 無理に探さなくてもよい。

 

もっとも危険なのは、パターン . の の人と、パターン . の人で、すでに気持ち・目標が決まっているのに、後から外野の意見に左右されて、 . や 2. や  4. と無理に結びつけようと考えはじめてしまうという行為。

なぜそうなるかは 「 好きな事を仕事にする 」 「 好きな事は成功する 」 という無責任なキャッチコピーを鵜呑みにし、「 好きな事わからない!ヤバイ探さねば!」 とかになるからです。こうなってしまうと、思考が複雑になり足が止まる事もある。

これは、考え方の順番が違うと思う。ただ稼ぎたい!とかでもよいと思う。好きな事でないと続かないとか言うのも、内容の事でなく目標の事であり、どこを目指すのかが順番として先である。

現実的には、結びつかないケースの方が多く、また結びつかないと成功や幸せがないということもない。逆に、関わっていく中で好きになっていく事が圧倒的に多いと思う。

 目標 ⇒ 業種・職種・スキルを選択の順番がよい。

 

 ■まとめ


 

まとめると、まずは 「 好きな事を仕事にする 」 の 「 好きな事 」 とは、どう成りたいか?の 「 目標 」 が好きかどうかが重要と言う事。

. の業種や、. の職種やスキルは、その達成の手段や戦う土俵でなので、それがさらに好きな事であればハマりやすいと言う事で、そうでなくてもやってから好きな事になる事も多いので、無理に探す事はないと言う事。

ケースで言うと、3-A ) の人は内容が . や . のパターンがなくても幸せであり成功者も多い。また3ーE ) の人「 好きな事で 」他人から搾取したり、他人のカネで生きてるような事もある。当然、成功者もいる。さらには 3ーA ) 以外の人は稼がないという選択肢もある。ボランティアや自給自足という選択肢です。

また、成功という点のみで考えるのであれば、「 自分が好きな事 」よりも、まずは市場である。世の中や顧客が欲しいコトを仕事にすることです。その場合は次のような順番がよいと思う。

目標 ⇒ 市場・顧客 ⇒ 業種・職種・スキルの順番がよい。

当たり前と言えば当たり前の事だが、最近は 「目標 」 すっ飛ばして 「 好きな事は何?」 重視が多いと感じていて、他人に相談された時や、ポジショントークであまりそれを煽るのは良くないなと思う。相談や自身の反省も兼ねて思った次第。

 

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