WEBサイトでの集客に必要なこと。力を入れるポイント。

WEBで集客をするときに、まれに間違った情報をもとに行っていることがあります。その原因として、検証がない。もしくは浅いといったことが多いです。実際にどのような工程で行っていくのかも含めて書いていきます。
■結果が出ないのは、検証が足りないからです。
WEBでの集客の方法は、いろいろなものが溢れていて何がよいのか分からないことはないでしょうか?
また、やってみたけど成果がでない。そのなことも多いと思います。
その原因の大半は、検証が足りないからです。
それを今回はお話していきます。
コンサルティングの仕事をしていて、コンサルタントとは仮説検証の代行屋だなんだと思います。
とくに、WEBコンサルという仕事は、現場では技術が必要であって、テストしたり勉強したりを常にやり技術を高めていくことが必要なのです。そして、その結果をもってコンサルティングを行っていきます。
その技術の中に、「分析」というものもあります。これは、ひとつの戦略や戦術を設計に落とし込むためのファクト(事実)を明確にします。
この作業が実はかなり大変で、様々な経験や一般論などから仮説を立ててテストして確度をあげてきます。
自身も日々学びながら確度を上げていくので、その中で様々な情報に出会います。多くの情報に触れることで、どの情報は正しくて、どの情報は間違っているかはわかってきます。
そこで○○の方法を教えますというブログにも出会います。そこには、正しい情報と間違った情報が当然あります。
で、その傾向を調べてみると、WEBリテラシーの低い業界のアドバイザー的な方のブログでは、間違った情報を発信してる確率が高い。10人ほど見て2人は間違った方法が書いてある。
その一つの例としては、ブログで集客おしえちゃいます系の記事によくある「集客につながるキーワード」「顧客ニーズを知る」キーワードの探し方なるもので、検索のサジェスト(Googleで 表示される検索キーワードの候補)を見ましょうというものです。

これ自体は間違っている訳ではないのですが、問題は話がここで終わってしまっていることです。
このサジェストのキーワードをもとに分析がない。もしくは浅いことが多いのです。
この画像では、「美容院」というキーワードのサジェストですが、これは簡単な例で見てわかりますが、キーワードが「お客さん」「業者」「無関係」といったように「誰が」よく調べているのかが違います。
「頻度」なんかのキーワードは完全に、業者もしくは同業です。
このように、分かりやすいキーワードならまだしも、お客さんらしいキーワードというものがあります。例えば「ネイル」で調べた場合。

ここには、秋や夏などのキーワードがあります。これはお客さんでしょうか?
答えは、お客さんと同業者との両方です。そしてこのキーワードでの店舗への集客で考えるとコンバージョン率はかなり低くなります。
それは、このキーワードで探している人の心理を考えるとわかります。何をしたいからこの情報が欲しいのか?です。
また、店舗の場合は地域密着なので、例えお客さんが調べていたとしても商圏である可能性は相当低いわけです。
これは、解析をキチンとすることで、そのキーワードで、どの地域の人がアクセスしてきたのか?女性が多いのか男性なのか?何に興味をもっている人なのもかも分かるので、そこからアクセスした目的も想像することは可能です。
また、アクセスした人が何人集客につながったのかも、アクセス解析をすればすぐに解ることです。
しかし、この検証をなしに、サジェストのキーワードでブログを書きましょう!的な助言が多いのです。
これは、間違ってはいないがアドバイスが中途半端すぎる。上位に表示させるのも相当な労力もかかります。素直にそのままのキーワードで書いて期待しているとどうなるか?
「WEBで集客は出来ない」「コンサルのアドバイスはダメ」となりませんか?と思うのです。
■分析に一番労力がかかるんです。
WEBに限らずですが、何に一番時間と労力が掛るかといえば「分析」です。
WEBの場合に、どんな工程を踏むのか自社の場合を書いてみると、以下のようになります。
想定するお客さんが、どんなキーワードで何を検索するかを考える。
↓
そのキーワードの月間検索数を調べる。
↓
そこから関連するキーワードを想像して発見する。
↓
それで記事を書いてみる。
↓
アクセスしてきた人を分析する。
↓
そのキーワードからのコンバージョンを調べる。
↓
コンバージョンのボトルネッになっている箇所を調べる。
↓
そこを改善して修正をする。
作業で言うと、このような地道なことを繰り返して行くわけです。
また、最近ではビッグデータを人工知能(AI)で組み合わせる手法などもありますが、これはまだまだ費用は高額になるので、少ないキーワードでは手動で行うことになります。
■コンサルティングは分析の代行屋です。
話はコンサルとは何か?といったところに触れてみます。
コンサルティングは代行屋です。これ、本当にそう思います。
コンサルタントの仕事としてノウハウの提供といったことが主なイメージだとは思いますが、本質的には代行屋だと考えています。
当然、過去に研究されたパターンである、フレームワークや経営学などの学問などの専門知識もありますが、経営や集客や人材などどれをとっても会社が生きものである以上は、完全にあてはまるパターンなどは存在しないのです。
方法論は、業種によっても変わります。時流によっても変わります。会社の規模感によっても変わります。そして、それらは日々変化します。
それらを、日々考えて仮説検証して、実行したことを分析する。その結果から改善点を発見して再度実行する。この繰り返しです。
これは単にキーワードだけの小さな話ではなく、ビジネス全体もこの繰り返しだと思います。
これが、なかなか自社だけでは難しい。またアドバイスだけでも実際は難しい。
この一連の仕事をアドバイスだけでなく、実際に行っていくことがコンサルタントの仕事です。大手の外資系コンサルティングファーム(アクセンチュアやマッキンゼーなど)の多くも今では売上の大半が請負だとという事実もあります。
一方、まだまだ中小企業や個人では、このように「考える」「分析する」ことに対しての価値をみいだせていない。または、それを代行で外注するといった認識は少ないのかなというのが実感値です。
■身近な中途半端な情報だけを見ると失敗する。
話をもどすと、冒頭に書いたような、中途半端な情報をたよりに実行しても失敗する可能性は高いのです。
そして問題なのは、そこで終わることによって経験値がノウハウが蓄積されていかないといったことです。
では、なぜそのような中途半端な情報がなりたっているのでしょうか?
それは、比較的WEBリテラシーの低い業界でよく見られます。WEBリテラシーの低い業界とは、美容室やスポーツ施設、飲食店などのスモールビジネスに多い。
なぜその業界は、WEBリテラシーが低いのか?と言ことにも繫がりますが、検証に時間をかけて行うコンサルティングは労力をそこに使っているので、それなりに高額になります。
そうなると、スモールビジネスにはなかなか提供したくても出来ない。よって、ノウハウを提供するのは広告や商材の販売がメインとなる企業からの情報が多くなります。
それらの中には、有益な情報もとうぜん多いのですが、やはり片手間で十分に検証されていない情報が多いことも事実です。
とくに、最近ではアメブロなどの無料のブログで気軽に情報が発信できる時代です。そのような環境が背景にもあると思います。ただ片手間だと、どうしても実際に分析したことを提供するには限界があります。
世の中には、そんなに簡単に上手くいく手法はありません。上手くいくには、「時間」が必要なのは何をやっても同じなのです。
その時間の大半は、仮説と検証に費やされます。実践で学んでいくという言い方も正しいかもしれません。
■WEBで集客を考えるなら、絶対に解析しましょう。
もう、これは鉄則ですが、意外とやっていないことも多い。
よくあるケースでは、PV(ページビュー)だけを見る。もしくは、それだけをレポートされる。PVも大切ではありますが、PVでは分からないことは多いのです。
大事なのは、そこからのコンバージョンです。それが、どのくらい成果につながったのを解析して、数字に出すことです。
また、初回アクセスで即コンバージョンするといった事も少ないかと思うので、何回アクセスした人のコンバージョンが高いのかを知っておく必要もあります。
それによって、1度アクセスした人に再度オファーするといった方法も考えていかないと成果は伸びていかないのです。
その為には、まず解析。数字の把握が必須となります。そして、そこからの分析と検証が必要です。
■まとめ
- 中途半端な情報を鵜呑みにしない。
- 必ず解析で、事実を確認する。
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