中小企業が採用市場で勝つために取り組むことは採用活動ではない。

中小企業の内定辞退が多いというニュースがありますが、これは起こるべきして起こっていることです。
とあるニュースでは、大手企業の就活解禁がきっかけであり、採用活動を考えようということがありましたが、これは本質ではないと思っています。
採用活動ばっかりに視点向けても改善されないでしょう。
なぜなら、採用といったことを、モノやサービスを売るといった、マーケティングに例えて考えてみると、分かると思います。
採用活動とは、マーケティングの4Pで言うところの、いわゆるプロモーションのPの広告PRといったことや、プレイスのPである売り場。これは求職者との接点を持つ場です。
今語られているのは、ほぼこの2つのPではないでしょうか?
モノやサービスを売る場合に、広告と売り場だけに視点を向けていて、売上は競合に勝てるのしょうか?多額の広告費や広告のクリエイティブと、予算をたっぷりかけた店舗。
これでモノはうれますか?
そもそもの本質的な価値である商品やサービス。それを通して体験する価値。
その体験に見合ったコスト(価格)がなければ、お客さんは価値を見出してはくれません。
中小企業の採用でも、それは同じで本質的に求職者が求める価値を提供しないことには、競合である大手企業や公務員採用には勝てることはないでしょう。
それら本質的なことの事業内容(マーケティングでプロダクトのP)や給与待遇(同、プライスのP)などの改革で全体最適化で価値つけることで価値が生まれます。
そのために、何をやるべきなのか?中小企業には、次世代ビジネスに取組むとか本質的に出来ることは山ほどある。
なぜなら、中小企業は、大手や国・自治体ではできないことや実行までに時間のかかることに、スピーディに取り組める有利な立場にあるからです。
それは、彼らには株主や国民といったステークホルダーがいて、その同意が必要だからです。
一般的な中小企業では、オーナー社長もおおく、また幹部も少数で意志決定がスピーディにできるはずです。
リクルーティング市場の求職者を、お客さんと考えると彼は何をもとめて何を買う(就職)するのかもわかります。
仕事を労働と見るひとは安定性ある公務員や大手を志望する。仕事をクリエイティブだと見るひとはスタートアップやフリーランスなどを志す。
では、中小企業の売りは何なのか?前述の大手や国では出来ないことをやる。これで後者の仕事をクリエイティブと考えるひとへの選択肢として入ることは可能ではないでしょうか?
それには、単純労働や非クリエイティブな仕事は徹底して排除していく必要があります。
具体的には、単純労働のIT化、自動化になります。現在では、その手法や仕組みはおおくのものが研究され開発され市場に選べるほどに存在します。
しかし、それらは大手企業やその業界などへ情報が偏っており、中小企業の経営者や幹部にまでは浸透していないのが現実です。
その理由として、新しいサービスやテクノロジーは、まず大手企業に営業がかかります。中小企業へは大手企業への営業が一巡したのちに回ってきます。
それはおそらく2~3年後ではないでしょうか?
ですので、大手企業は待っていても新しい情報は入ってきますが、中小企業は取りに行かないと新しい情報は入ってきません。これが重要なポイントです。
そうして、新しい情報をとりにいき、自社に採用できそうな仕組みやテクノロジーを導入して、単純労働の自動化をすすめ、そして人にはクリエイティブな仕事をしてもらう。
クリエイティブとは、制作やデザインなどの創作活動ではなく、事業開発やサービス開発など幅広い意味での人が考えて創造していく仕事です。
これらは、大手企業では入社して何年もしないと関われない仕事なので、中小企業へ行くことでそれに早い段階で関われる魅力は大きと思います。
これから、ますます人手が減っていくことは予想に難しくはないですが、働き方という概念が変わってきている社会で採用側の経営陣の考え方も変える時期にきています。
仕事は労働ではなく創造です。労働は機械やコンピューターが行う時代です。単に機械やコンピューターで出来る仕事を人にしてもらう為の採用活動では、ますます見向きもしてもらえなくなるでしょう。
また、4Pでいう広告である採用活動に振り回させるのは、日本独特のリクルーティング市場があるからで、それはリクルーティング市場のプレーヤーに有利に作られたものです。
中小企業の人材採用は、視点をかえてそのゲームから脱却しないと10年後はもっと難しくなっていると思います。
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